ラブライブキャラクターポスターのスカート丈を加工した動画をUPした藤井美穂さんを見て、「そんな着方は恥ずかしいわよ」と着物の着付けを勝手に直してくる着物憲兵おばさんを思い出した事など。

今度は、ラブライブというアニメのキャラクターを採用した沼津のJAなんすんのポスターが、またもやフェミニストakaふしだら憲兵さんから「性的だ」として批判され、炎上しています。

わたしは最近、自分がフェミニストである事を疑う事ばかりです。フェミニストを名乗る人達がやっている事に全く賛同できないからです。そして、いちいち反論する事にも段々と疲れや虚しさを感じています。実はこのブログを書く気力も萎え、ずっとパソコンの前でぼんやりしてました。
わたしが何かを言っても言わなくても世界は何も変わりませんし、フェミニスト達は、この件に飽きたらまた新たなターゲットを探して攻撃するでしょう。

とは言え、このラブライブのキャラクターのスカートの陰影描写に物申す人が、スカート丈やシワが不自然すぎるとし、「この方が健康的だ」と言って、丈を伸ばす加工動画をUPした事に、なんともいやぁな気分になったので、気分を消化する為、「自分の為に」書く事にします。

さて、件の動画をUPしたのは藤井美穂さんという方で、ご自身のふくよかな体型を生かし、アメリカでプラスサイズモデルとしてご活躍との事。Twitterのアカウント写真も堂々と胸の開いた赤いドレス姿で素敵です。

わたしは「なんとフェミニストらしい人だなぁ」と思いました。
日本ではコンプレックスと受け取られがちなふくよかな体型を、チャーミングな長所に変え、お仕事としてご活動されて、とても幸せな人生だと思います。
かく言うわたしも、自分のまんこに対して「汚い、臭い、気持ち悪い」と言う嫌なイメージを世間から植え付けられている事に反発し、まんこを「面白くて楽しくて笑える物」に変える作品を作って来ました。
だから、自分が「他者から欲望される物を男性に捧げる」のではなく、「自分の意志で」自分の体を高らかに表現し謳歌することの楽しさや素晴らしさについては、藤井さんと共感する事ができると思っています
ですが、わたしは藤井さんのあのラブライブのキャラクターのスカート丈の加工動画には、全く共感できませんでした。そして、ある事を思い出しました。

わたしは30代の頃、着物にハマってました。訪問着の様な高級着物ではなく、古着や木綿の安い着物を洋服と合わせたりカジュアルに着るのが好きでした。
でも、自分なりに「これがかわいくてオシャレ」と思って着ているのに、街を歩いていると、突然わたしの着ている着物の襟を正し出したり、帯やおはしょりを勝手に直してくる憲兵の様なおばさんが必ず現れるのです。
こちらは訪問着みたいな着方や合わせ方が嫌で好きにしているのに、「そんな着方じゃ恥ずかしいわよ!」と、「おばさんが思う正しい着方」に直され、ひどい時は聞いてもいないのに着物の格についての説教を聞かされる。そういうことが続いて、だんだんと着物を着るのが嫌になってしまい、そのうち着物を着なくなりました。
それから10数年後、日本を出てアイルランドに住む様になってから、わたしはまた着物を着るようになりました。
ここでは「その着方はおかしい」と他人の着物の襟や帯やおはしょりを直そうとしてくる着物憲兵はいませんし、どんな着方をしていても「ジャパニーズキモノ、ソービューティホー!」とみんな適当に褒めくれて、とても居心地いいのです。
他人が干渉してこない方が「着物をもっと着たい」と思え、着物の購買意欲も高まりますから、着物文化を広めたいなら、着物を知らない人や若い人の好きにさせる事が一番ではと思います。

話が長くなりましたが、わたしは藤井さんの動画を観て、あの時のいやぁな気分を思い出したのです。

藤井さんは、問題の絵のキャラクター:高海千歌ちゃんが、「男性の都合に併せた姿態を演じさせられている意志のない人の様に感じられる」のではないでしょうか?
実はわたしも、少し前までは、萌え絵を見ると勝手にそう感じてイラついてました。
萌え絵の女の子は、なぜか内股でおしっこ漏れそうなのを我慢しているみたいだし、常に困った様な笑顔だし、男に「やらせて」と言われたら簡単にやらせそうで、「しっかりしろよ!」と言いたくなった物です。
萌え絵のキャラクターに自分の考える物差しや価値観を当て嵌めて見ると、服のシワやら胸のふくらみやらスカート丈まで、実在の人間にはありえない矛盾ばかり見えてきます。
そうです、これって、わたしの着物の着方に文句を言って来た着物憲兵おばさんと一緒なんですよね。
つまり、かつてのわたしや今の藤井さんは、女性(単なる創作物に過ぎない物でも)に対して、勝手に「自立した女性とはこうあるべきだ」とする、実にフェミニストらしいステレオタイプな価値観を押し付けているのです。相手がリアルな人間ではないぶん滑稽ですが。

多様性の時代と言われる様に、今は人々がそれぞれの考えを持つ事が当たり前となっています。その流れが急速すぎるのか、「自分が良いと思う物」が、他人には全くそうではない事がわからなかったり、アップデートできない人がいます。
そもそも、萌え絵は創作物であって、実在の人間ではありません。
男性オタクでも、二次元にしか興味がない人も沢山います。実在の女性が何をしようが、どんな服を着てようが、知ったこっちゃないのです。
オタク達は創作の世界で楽しんでいるだけなのに、勝手に自己投影して文句を言うフェミニストという女達が意味不明でしょう。
それに、高海千歌ちゃんの様な絵が好きな人は、何も男性ばかりではありません。
萌え絵には女性ファンが大勢いますし、萌え絵師が女性である事もごく普通の事で、
ファンの女性がキャラクターに自己投影してコスプレするのも普通の事です。
その人にはそれが「カワイイ」し、自分にとっての理想だと思うから共感できるのでしょう。
どんな女性でありたいかは、人それぞれのはず。
フェミニズムとは、選択の自由を増やそうと言う思想です。
これが「カワイイ」と思ってそのスタイルをしたり、絵に描いたり、表現したりする事も、当然、その人の立派な強い意志によるものだという事を、なぜかフェミニストは無視しがちです。
藤井さんや、オールドタイプのフェミニストが考える理想の女性象の方が、もしかしたら、今の日本では少ないかもしれません。

「フェミニストから見て、好ましい女性であるかどうか」

そんな価値観で同じ女性(しかも創作物であるキャラクター)の見た目や服装を「あんた、それじゃダメでしょう」「恥ずかしいわよ」と正そうとする事に、わたしはフェミニストの傲慢さを感じます。
そんなことではますます「やかましいおばさん」としてフェミニストは嫌われて理解されず、せっかくフェミニズムに興味を感じた若い人も、ウンザリして離れて行くだけでしょう。

茜さやさんと言う、胸の大きな女性モデルさんを起用した広告が最近炎上しましたが、
フェミニストが、茜さんの様な女性は許せず批判し、藤井さんのモデル活動は批判せず、むしろ称賛している様なのも、なんとなくですが、そこに通じる話ではないかと思います。
(茜さやさんのTwitterの自撮り写真投稿などを改めて見ると、萌え絵のキャラクターの様な独特の雰囲気である「カワイイ」を感じます)

最後に、藤井さんに質問させて下さい。
ご自身のモデルとしてのご活動を見た人が、藤井さんに「性的な事をするな」と言って来たり、直接グイグイと藤井さんの襟元や胸元を正そうとして来たら、どう思われますか?
「わたしが好きでやっているんだ!邪魔するな!」とフェミニストらしく怒る事でしょう。
もしも、創作物である高海千歌ちゃんがリアルな人間だったら、
「わたしだって好きでやっているんです。スカートの丈を勝手に直さないで。」と、藤井さんに言い返すのでは
ないかとわたしは思うのです。

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