茂木先生が藝大に非常勤講師されていた6年間のご体験を基に描かれた小説だそうです。
誰も見たことがない空想のファンタジーや美しい小説や詩も素晴らしいですが、わたしは生身の体験に基づいたお話がより好きです。絵空事には無い喜びや哀しみやおかしみが滲み出るからです。
わたし自身も体験漫画家として、今も自分の事件や裁判の漫画を描いています。
「この小説は、私自身が目撃し、ともに吠え、そして涙した!若き芸術家たたちの物語だ」
と帯文にも著された本をわたしに贈ってくださった意味を考えながら、大切に読みたいと思います。